地球温暖化や節電への関心が高まり、省エネルギーへの技術はかつて無いほどの注目を浴びています。
伊藤工業は、建築・土木事業で蓄積された施工技術を「芝屋根に」活かしました。
芝生を建造物の強度に配慮しながら、屋根に設置することで断熱性に優れた「芝屋根」を実現。
自然と調和した省エネルギー施策をご提案致します。
本社事務所の建て替えを検討していた折、筑波大学の安藤邦広教授(建築学)に「積雪地帯で挑戦してみては」と勧められたのがきっかけ。
降雪地帯では、雪の重みがかかるため、社員が芝屋根や建物の構造を検討しました。
水分を貯める芝屋根はクーラーとしての役割もあり、室内気温の安定も見られ、また、冬期には吹き抜け構造の室内の暖房熱が屋根に伝わり、屋根に雪が積もらず、雪下ろしが不要でした。
芝屋根勾配を2/10とし、野地坂に防水塩ビシート、その上に脱塩化遮断シート、川砂利赤土の客土の下地を作り、その上に野芝を張り構成している。
外部気温の温度差の影響が少なく、室内気温は安定している。
又、下部には排水パイプを埋め込み雨水排水を直接利用し、将来は生活用水に使用。
節などの多い間伐材をボルトで積層化にして接着剤を使用せずに大梁、小梁を構成梁受け金物にてジョイント部の仕口補強し、構造体を構成。